NYラガーディア空港改築

クオモ・ニューヨーク州知事は27日、同州の主要空港の一つ、ラガーディア空港について、老朽化した現在の旅客ターミナルを取り壊し、新しい施設を建設すると発表した。40億ドル(約4930億円)をかけて来年から工事を開始する予定だ。

 ラガーディア空港は昨年1年間に約2700万人の旅客が利用する全米でも最も混雑する空港の一つ。最も古い施設で1934年に建設されているが、本格的な改修は実施されておらず、不便な空港の代名詞となっていた。

 計画では、別々の時代に建てられ散在する4つのターミナルを取り壊し、すべての航空会社を1つのターミナルに統合。ショッピング施設やレストランなどを含む「世界に誇れる空港にする」(クオモ知事)という。空港までの公共交通機関も、新たに建設するモノレールが空港と最寄りの地下鉄駅を結ぶ。40億ドルの費用の半分は民間からの投融資でまかなう。

 建設計画の発表にはバイデン副大統領も出席した。バイデン氏が昨年、同空港の古さを嘆いたことが新施設の建設計画始動のきっかけ。通常は計画から実施まで数年かかるが、副大統領の支援もあって異例のスピードでの建設開始になった。