スタイリッシュかつお手頃で独特

f:id:arrata:20180825122058j:plain

 出来上がるのは、クロコダイルやヘビ革のようなうろこ模様でありながら、その価格の数分の一の価格で購入できる独特な商品。靴は1500ケニア・シリング(約1700円)、ジャケットは2000ケニア・シリング(約2300円)で販売されている。

 

 また、オウィーノの下で働く学生であるアラン・オチェン(Allan Ochieng)は、研修後に「数千ものシリング」を稼ぐことを楽しみにしていると語る。

 

「スラム街に住む人たちの仕事を作るのと同時に、彼らでも購入できる革製品を作ることができます」とオウィーノは言う。

 

 彼の顧客たちも賛同している。

 

 オウィーノの工場を訪れていたローレンス・オデロ(Lawrence Odero)は、「魚があるのだから、その魚を誇りに持ち、より経済的に活用するべきだ」と話す。「魚革製の靴を履くときは、このキャップを被ってジャケットも着て、とてもハッピーになれる!とても誇らしいですね」

 

 この街には他にもなめし工場はあるが、魚の皮を専門とするのはオウィーノだけだ。また、オウィーノのユニークな製品は、薬剤を使用しないなめし加工で生産されている。

 

 将来の魚皮のなめし職人のために訓練施設や製造学校などを経営し、事業拡大を狙っているとオウィーノは話す。「実は、この加工技術のノウハウを他の人に教えるための学校を設立したいと思っています。技術は、自分たちだけのものではないのです」