デンマーク4年ぶり政権交代へ

  デンマークで18日に投票が行われた国会(一院制、定数179)総選挙は即日開票され、DPA通信などによると前首相のラスムセン自由党党首率いる中道右派の野党陣営が過半数に達し、勝利した。ラスムセン氏が約4年ぶりに首相に返り咲く見通しで、政権が交代する。

 自由党議席を減らしたが、移民排斥を唱える右派デンマーク国民党が躍進し、陣営全体で議席増となった。デンマーク国民党は自由党を抜き、トーニングシュミット首相率いる社会民主党に次ぐ第2党となったもよう。反欧州連合(EU)も掲げるデンマーク国民党の伸長は対EU外交にも影響がありそうだ。

 ラスムセン氏は財務相を務めていた2009年4月、当時の首相の辞任に伴い首相に就任。11年9月の総選挙でトーニングシュミット氏率いる中道左派に敗れるまで首相を務めた。