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ジカ熱は「爆発的に拡大」 400万人感染の恐れ WHO

 世界保健機関(WHO)は28日、米大陸でジカウイルスが「爆発的に」広がっており、感染者が最大で400万人に達する可能性があると発表した。ジカ熱は、妊婦が感染すると胎児に「小頭症」と呼ばれる先天異常を引き起こすことが強く疑われている。

 ブラジルでは、同ウイルスとの関係性が指摘されている小頭症の疑い例が急増している。WHOのマーガレット・チャン(Margaret Chan)事務局長は、来月1日に緊急委員会を開き、ジカ熱の感染拡大を「国際的に懸念される保健衛生上の緊急事態」とみなすかどうか、また国際社会が取るべき対応を話し合う方針を明らかにした。

 小頭症にかかった胎児は、頭部が異常に小さい状態で生まれる。ブラジル保健省によると、同国における小頭症の発症例はかつて年間平均163件だったが、ジカ熱の感染拡大が始まって以降、3718件を超える疑い例が報告され、すでに新生児68人が死亡したという。

 コロンビア、エクアドルエルサルバドル、ジャマイカの4か国と米自治領プエルトリコPuerto Rico)の当局は女性らに対し、当面妊娠を避けるよう呼び掛けている。またフランスは、南米やカリブ海(Caribbean Sea)にある海外県への渡航自粛を促した。チャン事務局長はスイス・ジュネーブ(Geneva)で開いたWHO加盟国の会合で、現在のジカ熱流行の深刻さはここ数十年で前例のないものだとの見解を示している。

 蚊が媒介するジカウイルスは1947年、ウガンダで初めて確認されたが、ヒトが感染すると「軽度の」症状が出る程度で、これまでほとんど問題視されてこなかった。チャン事務局長は、「今日の状況は劇的に異なる。警戒レベルは極めて高い」と述べると同時に、同ウイルスが「ギラン・バレー症候群」と呼ばれる神経障害と関係している可能性もあると述べた。